空き家になった実家じまいを振り返って|家の中の片付けにかかった費用と時間
ここでは3カ月でやり切った実家じまいを振り返り、家の中をすっからかんにした荷物の片付けにかかった費用と時間についてまとめました。
実家の中の荷物は「物の行く末」分類カテゴリによって分別しました。
実践編<内部リンク>にある「物の行く末」分類カテゴリは4つ。
そのうち「処分」カテゴリ分けしたものは家の中の荷物全体のうちの8割強。
これらを居住地のゴミ出しルールに則り処分したり、古紙回収ステーションへの持ち込みによってすべて自力で行い処分費を最低限に抑えました。
処分費を抑えるためには自分の労力と時間を使って行うしかないのでできるだけ効率的に行いました。
処分費は開始する前に、業者にお願いする場合の相見積もりを取りました。
この見積額を支払えば、私が行うよりもっとスマートにできたかもしれませんが母の財産を減らすことになり、難病による長引く闘病生活のためにお金が必要である現状、私が行うことで最低限に抑えることができました。
これは母と最初に立てた目標<内部リンク>を達成することができました。
【これまでの経緯】
父は認知症(他界)、母は難病(大脳皮質基底核変性症)。
母は難病を患い施設に入所してから3年。
母の持ち物である実家は施設入所以来ずっと空き家になったまま。
その空き家になった実家をどうしていくのかを母と話し合い、メリットデメリットを十分に検討したうえで母の希望により実家じまい(実家終い)を私がすることになりました。
実家の状況は4LDKの築30年超、長年の荷物が家の中に詰まっていました。
これらをすべて黙々と片付け続け、家の中からどんどん荷物がなくなっていき最終的に何もない状態になりました。
下記すべて<内部リンク>
1.「処分」カテゴリ分類した荷物
「処分」カテゴリに分類された荷物は実家の荷物全体の8割強(実家から持ち出した作業負担の感覚的な判断による)でした。
このカテゴリに分類されたものは、
・使用済みで使えない
・私が自分の家に持ち帰っても置き場がない
・新品であっても使い道がない
・汚れがある
・壊れている
という条件のものです。
具体例としては
・洋服、靴
・布団、毛布
・手紙や広告など紙類
・棚、ソファー、机
・じゅうたん
・カーテン、カーテンレール
・電球
・食器、鍋、包丁
・汚物
・電話機、シェーバー、ドライヤー
・空き瓶、ペットボトル
・植木鉢、すのこ
など。
もっと細々とした物が他に多くあります。
2.処分先
「処分」カテゴリに分類された荷物の処分先は
実家の地域の収集日に何度かに分けて出す(※1)
粗大ゴミとして有料個別収集を利用する(※2)
自分でゴミ処分場へ持ち込む(※3)(有料/10キロ単位で換算される)
古紙回収ステーションに持ち込む
※1
収集日に出す場合は自治体が用意するビニール袋(有料)に荷物を入れて出すことがルール。
不適正に出したゴミや一度に多く出したゴミは回収されないため近隣に迷惑がかからないようにルールを順守します。
※2
自力でゴミ処分場へ運べない物、あらかじめ処分物の報告と日程の予約が必要だったので計画的に前もって行いました。
※3
自治体のゴミ処分場へ持ち込むルールとして「居住地の本人」が持ち込むかつ「居住地の本人確認」が必要でした。
母の代行で行う場合は事情を説明の上で母の本人確認書類と持ち込む人(私)の本人確認が毎回必要でした。
3.お金をかけない工夫(節約方法)
私が行った「実家じまいの荷物を処分する」にあたりできるだけお金をかけないで行う工夫です。
【実家の荷物の整理の時間帯は昼間の時間帯を選択】
【日中に行う場合は、南側の部屋ではなく北側の部屋を中心的に行う】
【実家の窓を全開にして荷物の整理を行う】
【ゴミを持ち出す場合はまとめて行う】
【古紙回収ステーションは実家と私の自宅の間にある場所を選択】
【消火器やタイヤなど適正処理困難物として自治体指定の業者へ持ち込む場合は近隣かつ何かのついでに行う】
【水分補給やおやつは自宅から持参する】
実家の電気代を使用しない工夫。電気をつけたりエアコンを使わない時間帯を選択。
暑さ対策。実家の電気代をできるだけ使用しない。
ほこりをできるだけ吸わない工夫と、風を入れることで暑さ対策。
一度にまとめて持ち出すことで車のガソリン代と持ち込みにかかる時間を効率化。
帰り道に寄ることでわざわざ行かない、ガソリン代を節約。
わざわざ遠くに行かない。
片付けをしていると喉が乾いたり小腹がすくので体調管理に気を付ける。
毎回片付けに行くたびにわざわざどこかに寄って買い物をすると費用がかさむ。
またお昼ごはんの時間帯を挟まないように片付けの時間を午前、午後のどちらかに設定する。
節約にはいろいろと制約があり細々としていますが、「費用を抑えて実家じまいをする」という目標があったので遂行できました。
一番大事なことは「目標を立てる」「自分でやり切る」という心構えだったのかもしれません。
自分でやると決めると自然と決めたことを行おうとするのかもしれません。
4.かかった費用と時間
実家の中の荷物の整理と処分に実際にかかった費用です。
粗大ごみ持ち込み代
有料個別収集代
適正処理困難物
を合わせて20,000円でした。
実家で使用した電気代水道代や運搬にかかったガソリン代は1万円程度。
私が実家の片付けに費やした日は30日弱。
1日にあてる時間は多くても3時間程度でした。
実家丸ごと片付けの見積価格は業者により差がありました。
実家の大きさと荷物の量、道路への持ち運び距離などにより見積もられるようですが、実家の場合50万円〜100万円で見積もられました。
工数は2,3日から1週間程度でした。
まとめ
自力でやった実家じまい。
実家の中をすっからかんにすることは実際やってみて確かに簡単なことではありませんでした。
でも自分でやってみたからこそ言えるのは、自分でもやればできるということと人任せにしないことで金額的に大きく抑えれることがわかりました。
荷物のカテゴリ分けも業者任せではなく自分が行うことでおそらく適正に判断できたと思います。
地域との別れや思い出などの情緒的部分などひとつずつ心の整理整頓に時間をあてながら行うことができました。
「実家じまい」を行うにあたりスタートから計画を立てたり、根気が続かなくならないような方法を考えたりお金をかけない工夫もしましたが、何よりも自分がダメにならないように自分の生活や時間、体力、気力、仕事、タイミングなどを常に大切にして行いました。
費用面でお金を使わない工夫も自分が体力を失ってしまったり自分の仕事に影響が出てしまったりするようでは元も子もありません。
すべてにおいてバランスが取れているかどうかを常に見極めながら「実家じまい」をすることが重要だとわかりました。
(※上記水色の箇所は内部リンク)
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