大脳皮質基底核変性症|介護の通院手段はどうする?車・タクシー・介護タクシーを使ってきた経験
大脳皮質基底核変性症の母を、月に一度、病院へ連れて行っています。
通院そのものは、母にとって決して楽なものではありません。
それでも母が通院を続けているのは、信頼している主治医に診てもらうためです。
行きは予約をしているので、決まった時間にタクシーが迎えに来てくれます。
ところが、帰りはそうはいきません。
診察が終わって会計したら、「迎えに来てください」と連絡を入れます。
すぐに来てもらえることもありますが、車が空いていなければ待つことになります。
これまでには、診察が終わってからタクシーが来なくて、2時間待ったこともありました。
母の体力を考えると、これはかなり大きな負担です。
だから私は、母の状態が変わるたびに、通院の方法も変えてきました。
確定診断から7年。
今回は、私が母を通院させるために、これまでどんな方法を使ってきたのかをまとめます。
1.最初は私の車で通院していた
確定診断を受けてから、しばらくは私の車で母を病院へ連れていっていました。
5年くらいは、この方法だったと思います。
最初の頃は、母も支えてあげれば、自分で車への乗り降りができました。
ところが、病気が進行するにつれて、少しずつ難しくなってきました。
そこで、病院で介護士さんと待ち合わせをし、その方に移乗を手伝ってもらうことにしました。
流れはこんな感じです。
施設を出るときには、施設のスタッフさんに母を私の車へ乗せてもらい、車いすも車に積み込みます。
病院に着いたら、あらかじめお願いしておいた介護士さんが待っています。
母を助手席から車いすへ移乗させるのを手伝ってもらいます。
診察が終われば、また介護士さんに来てもらい、車いすから私の車へ母を移乗させてもらいます。
この方法には、良いところがいくつもありました。
私の車なので、車代はかかりません。
診察の時間に合わせて行き、診察が終わればすぐに帰ることができます。
タクシーを待つ必要もありません。
そして何より、母の体調が良いときには、病院の帰りに少し寄り道をすることもできました。
以前、病院の帰りに母と桜を見に行ったことがあります。
今思えば、こういう時間も貴重な時間だったなと思います。
でも、病気が進行してきた母を助手席に乗せること自体が難しくなってきました。
そこで、次の方法を考えることになりました。
2.車いすごと乗れるタクシー、そして介護タクシーへ
次に利用するようになったのが、車いすごと乗れるタクシーです。
介護タクシーではありません。
一般のタクシーですが、車いすのまま乗車できるタイプです。
リクライニング式の車いすには対応しておらず、母は普通の車いすのため乗ることができました。
後部座席を跳ね上げてスペースを作り、そこに車いすごと乗ります。
運転手さんが車いすごと母を乗せたり、降ろしたりしてくれます。
私は母の隣に座って、一緒に病院へ向かいます。
乗車時間は、母と話をしたり、手を繋いだりする時間でした。
料金は普通のタクシーと同じ。
私の地域では、福祉制度のタクシーチケットも利用することができました。
介護タクシーよりも費用を抑えることができました。
ただし、こちらも帰りの予約はできません。
診察が終わってから連絡をするのですが、車いすのまま乗れる車両そのものが少ないため、なかなか迎えが来ないこともありました。
最長で2時間待ったことがあります。
母が車いすに乗ったまま、診察後に病院で2時間待つ。
診察も予約制とはいえ、待ち時間があります。
検査もすると、検査結果が出るまで待ちます。
タクシー待ち時間まで含めると、通院で5時間くらいの外出。
これは、母にとってかなりの負担でした。
そこで、また次の段階を考えることになりました。
そして現在利用しているのが、介護タクシーです。
顔見知りになっていると、予約も優先してくれるので、同じ介護タクシーを使います。
そして何よりもメリットに感じるのは、帰りの時間もだいたい予測してくれ空けておいてくれること。
逆に診察が終わる頃に迎えに来てくれ、待っていてくれることもあります。
そのため、診察が終わったら比較的スムーズに帰ることができます。
これは、今の母にとってはとても助かっています。
ただし、料金は高額です。
福祉から助成してもらえるタクシーチケットを使っても、それなりの金額になります。
別の介護タクシーを利用したこともありますが、さらに高額でした。
乗車料金は会社によって違うようです。
また、帰りの時間を指定できる介護タクシーもあります。
その場合は、待ち時間が発生すると、その分料金が加算されていく仕組みでした。
まとめ
7年間、母を通院させてきて思うのは、
「これが一番いい」という通院方法はないんだな、ということです。
私の車で始まった通院が、車いすごと乗れるタクシーに。
そして、今は、介護タクシー。
母の状態が変わるたびに、通院方法も選んできました。
元気な人を連れているわけではありません。
病院へ行くだけで、本人にはかなりの負担がかかります。
だから、できるだけ負担を少なくして、無事に病院へ行き、診察を受けて、無事に帰ってくる。
それだけのことなのですが、それがなかなか簡単ではありません。
それでも、母が信頼している主治医に診てもらうために、これからも通院は続けれる限りは続けます。
その時の母の状態に合わせて、
「今は何が一番いいだろう?」
と考えながら。
介護は、そうやってその都度、方法を変えていくものなのかもしれません。
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