大脳皮質基底核変性症の介護|主治医との会話がうまくいく3つのコツ
先日、親の介護が始まった友人から、こんなことを聞かれました。
「医師との会話をスムーズに進めるために、いつもどうしているの?」
その質問の裏にある気持ち、よくわかります。
「うまく会話できないんだよね…
親が先生と話しても、すぐに話を切り上げられてしまうし」
そう言う友人に、私は思わずこう答えていました。
「わかるわー。
何となく、聞きにくい雰囲気あるよね…」
主治医に教えてもらうことは自分では集められない、大事な情報。
とくにこのブログを始めてから、主治医とうまく会話する大切さを強く感じるようになりました。
試行錯誤を繰り返しながら、私なりに「こうすればうまくいく」と思える話し方があります。
必ずうまくいくとは限りませんが、ぜひ参考までに。
1.結論から伝える
診察は、待ち時間が長くても、実際の診察時間はとても限られています。
主治医は、次々と多くの患者さんを診ている状況です。
だからこそ、診察室に入ったら——
まず結論から伝えることが大切です。
これ、意外と難しいんですよね。
人はどうしても、時系列で話したくなってしまうからです。
でも時系列で話すと、どうしても長くなります。
どこがポイントなのか伝わりにくく、途中で話が切られてしまうこともあります。
そこで私は、診察室に入る前に心の中でこう唱えています。
「結論、結論」
例えば、
「今日は質問が3つあります」と最初に伝えます。
すると主治医も「どうぞ」と構えてくれるので、
質問→回答という流れがとてもスムーズになります。
また、質問の中に母の様子を自然に織り交ぜることで、
状態も同時に伝えることができます。
結果として、
母の状態が伝わる
病気への理解が深まる
という両方の目的を満たすことができるようになりました。
2.主治医との会話を「構えすぎない」
何度も通院を重ねるうちに、主治医との間に少しずつ信頼関係が生まれてきます。
これは心理学で「単純接触効果(ザイオンス効果)」と呼ばれ、回数を重ねるごとに脳が「この人は安全で親しみやすい」と誤認して好意を抱きやすくなる効果のことだそうです。
なので、不思議でもなんでもなく、私もですが、きっと主治医もそう。
最初は緊張していた会話も、
回数を重ねるうちに、少しずつ話しやすくなっていきます。
私は、できるだけ自分の気持ちを隠さず伝えるようにしています。
「悲しいです」
「正直、悔しいです」
気取らず、素直に自分を見せます。
心理学では、自分から心を開く(自己開示)と、相手も無意識に心を開こうとする「返報性の法則」が働くそうです。
最初からこれを知っていたわけではありませんが、素直でいると主治医もそれに応えてくれようとしてくれるのを感じます。
主治医はこの病気の専門家であり、同時に一番の理解者でもあるのです。
だから、私は主治医を頼り、
今までも多くのタイミングで助けてもらったと感じています。
その積み重ねが、
結果としてコミュニケーションを円滑にしてくれていると感じています。
3.事前準備をしておく
診察の時間を有効に使うために、準備はとても大切です。
私は、あらかじめ聞きたいことを整理してから診察に臨みます。
例えば、
「ネットでこういう情報を見たのですが、実際はどうですか?」
といった形で質問します。
家族が真剣に向き合っていることは、必ず伝わると思っています。
そして、それに対して医師もきちんと応えてくれると感じています。
ネットでは調べきれないこと、
母にだけ見られる症状などについては、
「それはこの病気の特徴です」
「それは関係ない可能性が高いですね」
「これまでの経験上、あまり見られないケースです」
といった形で、主治医から直接教えてもらうことができます。
そして、診察室を出ると、診察で聞いたことを忘れないうちに、必ずメモします。
主治医に質問することで情報を得る目的が、私にはもう一つあります。
それは、施設のスタッフさんに母の状態を正しく理解してもらうために「主治医情報」として伝えることです。
診察で得た情報の中で、共有したほうがよいことは、
施設にきちんと伝えるようにしています。
大脳皮質基底核変性症は、罹患率の低い病気です。
そのため、同じ病気の方が施設にいないので、
スタッフさんが病気について知らないことがあるのは当然のこと。
だからこそ、私が母の代わりに伝えるのです。
正しく知ってもらうことだけでも、違うのです。
母の通院には、今も必ず付き添っています。
主治医との関係は、2019年の確定診断から続いています。
長い時間をかけて築いてきたこの関係が、
今の私たちを支えてくれているのだと思います。
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