施設介護|災害(地震、台風、水害、火災など)への備え




施設介護|災害(地震、台風、水害、火災など)への備え

このページでは、災害が起きた場合に
施設に入所している母はどうなるのか、
緊急時に私はどう関わっていくのか、
南海トラフ巨大地震注意が発表されたことを機に、
難病の母のいる施設側に確認したことを記録します。

災害発生時に、まず自分の身を自分で守ることが一番大事とされています。

でも自分で何とかできない母の場合、
お世話になっている施設のスタッフさんの力が必要です。

いま私が母の代わりにできること、
それは私が施設周りのことを理解し、
施設側の取る行動を確認することだと思いました。





1.施設周りを理解すること



◆施設の立地

施設のある行政が公表している災害リスクに関する情報(水害ハザードマップや土砂災害区域、津波浸水区域)を確認します。

自分が住んでいる市区町村と同じならば、
ある程度、地理的理解が進んでいるので
わかっていることが多いと思いますが、

例え隣の市町村でも
自分が知らない情報(埋め立てた場所だった、雨水がたまりやすい地域など)もあるため、
調べておくことが必要です。

◆建物の構造

母のいる施設は比較的建物が新しく低層なので
構造的に大丈夫だと思いましたが、

施設側に今一度確認してみました。

◆居住スペースの安全対策

母の部屋を確認します。

揺れに備え、家具や家電の転倒リスクをチェックしました。

普段は気にならない物でも、
揺れがあった場合に
簡単に動いたり、
落下して割れたりする物があります。

◆非常用電源の有無

生活になくてはならない電気。

電気で動く機器を装着している場合、
停電時にどうなるのかを
確認しておく必要があります。

さらに夏場のこの季節は
エアコンが必須です。

体温調節がうまくできない高齢者の場合、
エアコンは生命線ともいえます。

電気の確保ができない場合、

代わりに冷却できるアイスノンなどの備蓄が
一時的に有効かもしれません。

◆避難場所

施設の避難場所はどこにあるのか、
距離にしてどれくらいなのか、
駆け付ける場合どれくらいの所要時間か、
どの道を通った方がいいのか、

など頭に入れておくことが
役に立つかもしれません。

◆地震の二次災害

施設内で火を使って
調理するなどの場合があれば、

地震発生時の火災も
想定する必要があります。


災害が起きたときは、
普段とは想像もつかない状況に身を置くため、

前もって知っておく情報が
役に立つこともあります。

2.施設側の取る行動を確認すること



■安否確認

災害が起きた時点で勤務しているスタッフで、
施設入居者の状態を確認する。

併せてスタッフの安否確認および出勤の可否などを
確認するとのこと。

施設におけるマニュアルを
スタッフで共有しているとのこと。



■家族への連絡

安否確認後、
登録してある携帯へ連絡するとのこと。

安否確認や家族への連絡、
関係各所への連絡は

前もって災害用に作られたフローに従い行うとのこと。



■避難場所への移動車の確保

避難場所へ移動しなくてはならなくなったとき、

どういう手段を使うのか。



■他施設との連携

災害が起きたら、

地域の人と助け合うことで
乗り切れることもあるため、

近隣の施設同士の協力体制や、
同じグループ施設の協力体制があるかどうかの確認も必要。



■備蓄品

3日分のストックがあるとのこと。

母のように胃ろうの場合もストックがあるとのこと。



■スタッフさんの稼働

施設長など代表するスタッフさんは
看護師資格を有している。

自分の災害状況もあるが出勤優先度は高いとのこと。



■万が一を想像する

母のシミュレーションを施設側としてみる。

母は電気が必要な機器があるのか、
食事はどうか、
自力で歩けないが車いすならOK、
意思表示はできるか、
私への連絡方法は携帯か、

などを順番に確認。


災害の経験がなく、
想像上の話になってしまうのですが、

それでも、
前もって知っておく、
確認しておくことは、
日常と違う状況下になったときに、

行動の軸になるのでとても重要なことです。

施設スタッフさんも同様で、
経験がないと想像自体が難く、

「なってみないとわからない」

という空気が見えても、
根気よく話を進めます。



3.まとめ

災害によって引き起こされる自分の状況次第
ということが前提になりますが、

家族である以上、
離れて過ごしている母のことについて

様々な確認をして知っておくことが
必要だと思いました。

また施設側と話をしていく中で、

「それ、想定していなかった」

と気づくこともあり、
自分の防災にプラスになることもあります。

とはいえ、
災害が起きたとき、
机上の空論にならないよう、

みんなの知恵や経験を寄せ集めて、

備えておくことが今の段階での最良のことだと思い
行動してみました。




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