名もなき介護|介護とは対面ですることばかりじゃない

















職場にて
私「明日は母の介護で休みます。よろしくお願いします。」
職場の人「あれ?お母さんって施設に入っていたんじゃないの?」
私「はい、そうですが」
職場の人「だって施設の人に介護してもらっているんでしょ、何かしなくちゃいけないことあるの?」

これはある日の会社での出来事です。
介護休暇を申請しまわりの同僚に「介護で休む」と報告及びお願いをしたときの様子です。
「施設に入所している母を介護するために休みを取る」と言うと、「施設の人が介護をしてくれるのに他に何をすることがあるの?」と聞かれました。



親が施設入所の場合|私は何も「介護」することはない?

「介護をする」という言葉を聞いて

  • 対面で直接的に主に生活面で

  • 対面で本人ができないことを代わりにする

  • 対面で本人ができるように手助けする

と思い浮かべることが多いかもしれません。

親が施設に入所するということは「住み慣れた地域でひとり暮らしを続けることができない」状況なので、生活面のサポートを施設に任せ介護サービスを受けている状況です。
施設に任せるだけで「親の介護」のすべてを担えるかというと、対面で直接的な方法でなくて親の手助けをすることや代わりにやらなければならないこと、入所している親が安定して生活できるようにすることなど親のためにすることが意外にもたくさんあります。
参考<外部リンク>:学研ココファン「要介護者に時間を割いているなら立派な介護者」

親が施設入所の場合|私の担う「介護」の具体例


例えば、サービスを受けるために必要な書類手続きをしなければならないときがあります。その際添付資料に住民票が必要であるというのであれば親の代行で役所に行って取得しなければなりません。

もし親が役所で取得するということであれば本人をその場まで車いすに乗せて連れていくことが必要になります。

契約書にキーパーソンとして署名を求められれば記入する必要があります。

親を連れて出かける場合は事前に忘れ物がないかとチェックしたり、出かける準備そのものを親の代わりにします。

施設で必要なものがあり本人が望めば買い物をして持っていかなければなりません。

必要に応じたものを考慮して持っていくことも必要です。本人が自分で着れそうな服を選ぶ、着せてもらうならば着せてもらいやすい服を選ぶなどがあります。

これらは対面など直接的方法ではないので「介護」と聞いて思い浮かべにくいのですが、親の手助け(介護)として必要なことです。これらのことを私は勝手に「名もなき介護」と呼んでいます。
これは「名もなき家事」と呼ばれているものと似ているためです。
「名もなき家事」とは
参考<外部リンク>:フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」


名もなき介護とは

親の代わりに行っていることであるにも関わらず「介護」と聞いて思い浮かべにくい手助け(介護)、気づかれにくいサポート(介護)のことです。

  • 対面で直接的に
  • 生活面で
  • 手助けする



  • 親の代わりに施設やサービスを理解し、選び、契約署名する
  • 必要なものを買い持っていく
  • 親が安定して施設で生活できるようにコミュニケーションを心がける




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