大脳皮質基底核変性症という難病の母は右手が固縮しています。
そのため衣類の着脱に時間がかかります。
通常の服では袖が通しにくく着るのに相当時間も労力もかかります。
既製服は世の中の流行があって袖口が細かったり細身のデザインだったりすることが多く母の新しい服を購入するときにはなかなかこれだ!これなら着やすい!という服に出合えません。
なので伸縮性のあるTシャツを選ぶことが多くカラーセレクトでおしゃれさを演出するくらいです。
Tシャツは伸びたりひっぱたりして良くBESTセレクトなのですが
でもたまにはTシャツではないシャツブラウスも着たい!
難病の症状がまだ軽症だった頃に着ていた服、施設入居の時に持ち込んだ服、つまりお気に入りの服が母のタンスに入っています。
「お風呂のときには着替える時間が短いから自分では着れないの」
できないことが増える中、自分でできないことを認めるのも辛く、そのうえできないことが例えばおしゃれを阻んだりするのでより辛い。
そこで思いついたのが「リメイク」
シャツブラウスは伸縮性がないので、脇を開いて伸縮性のあるニット素材の布で繋ぎました。
特に右手側の袖を広くします。
母は水色が好きなので元気の出そうな水色の布を選びました。
服のサイズが大きくなり手を通しやすくなりました。
おしゃれ心は忘れないでいてほしい
母に私ができることといえば
お気に入りの服を加工してもう一度着てもらう
たまにはおしゃれもいいよね
ということで私が手を入れました。洋裁がそんなに得意ではないけれどど我流で挑戦してみました。
- おしゃれな服を手を通しやすいように加工する
1.リメイクの方法(我流)
- 脇の合わせをハサミで切る
- ニット素材の布を幅10から15センチくらいで2本用意する
- 脇にそのニット素材を差し込んで縫い合わせる
- 裾と袖口を始末する
- できあがり!