在宅介護歴9年目の息子さんの姿から学ぶ「介護の原動力」




50代からの|在宅介護歴9年目の息子さんの姿から学ぶ「介護の原動力」

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お母様は2016年頃に症状が出始め2017年に大脳皮質基底核変性症と診断されたそうです。
在宅でお母さんの介護をしている息子さんの言葉をもとに、介護の原動力について考えていきます。

介護は時に過酷で、心身ともに負担が大きいものですが、そこに前向きな気持ちを持ち続けることができる理由とは何でしょうか。
息子さんの姿勢から学ぶことがあります。



1.すべては自分次第

息子さんの好きな言葉は

"Everything is up to yourself."
"Positive thinking brings positive results."

だそうです。

「意識が変わったら1秒で変わる」

息子さんにとって身近な言葉でありつつ、生き方や人生を指す重要な言葉だと感じます。

介護を続けていく中で、環境や状況が思い通りにならないことは多々あります。
しかし、すべては自分の考え方次第。
ポジティブに捉え、前向きに行動することで、介護生活の中にも明るさや希望を見出すことができるのです。

2.後悔のない介護をめざして


介護にも後から後悔のないように取り組んでおり、1番幸せな生活が送れるよう励んでおります。

介護の現場では、「もっとこうしておけばよかった」と後悔することが少なくありません。
しかし、息子さんは「今できる最善を尽くす」ことを大切にし、お母さんが一番幸せな生活を送れるように普段から心配りをしていらっしゃることが想像に難くありません。

介護は決して楽なものではありませんが、「今を大切にする」ことが、後悔のない介護につながるのかもしれません。



3.忙しさの中で見つける自分の時間


とにかくやることだらけで、自分のことをする時間と余裕がほとんどないですね。

在宅介護をする人の多くが直面する問題の一つが、自分の時間を確保できないことです。
介護は24時間365日続くものであり、家族だからこそ手を抜けない部分もあります。
自分の時間を確保できないことは鬱屈した不満やワークスタイルの変化、健康を知らず知らずに蝕む原因に繋がっていきます。
しかし、そこを意識して自分の健康や心の余裕を持つことが大切になってきます。

お母様の介護にあたり、デイサービスやショートステイ、レスパイト入院、重度訪問介護などサービスを利用しているとのことです。
大脳皮質基底核変性症の進行や症状などに合わせて、その時々に合ったサービスを選択する必要があります。

気持ちのどこかですべて自分の力で担いたくなってしまう介護なのですが、「住まいが自分のそば」という捉え方をし、自分が関わる介護と手離す介護を切り分けることが大事かもしれません。

施設介護をしている私も、周囲の人が思う以上に母の生活に主軸を置きがちです。
知らず知らずのうちに自分のことをないがしろにしたり、「自分だけ楽しくていいのかな」など母に対して後ろめたさのような気持が心を占めて自分の時間を十分に有意義に過ごすことができなかったり、自分と介護の距離感に迷う時があります。

物理的に離れている施設介護ですら距離感を見失うこともあるので、近くに常に介護する人がいる在宅介護だと、この距離感を時には見失ってしまうことがあるのかもしれません。
いずれにせよ長く介護を続けていけるように意識してコントロールする心がけがとても重要だと感じます。



4.最期まで自宅で過ごすという選択


私の母親も、オムツを利用するようになったら老人ホームへ入る予定だったのですが、今は自宅で最期まで居たいとの希望。

在宅介護を選択する理由の一つに、「家で最期を迎えたい」「家で最期を迎えさせてあげたい」という両者の希望があります。
介護する側にとっては大きな負担が伴うものですが、その願いを尊重したいという息子さんの気持ちが伝わってきます。

父の介護、母の介護と経験している私ですが、そのときの体制や状況、費用などによって、定型的なスタイルがあるというより、家族それぞれの形があるのが介護だと思います。
在宅介護を選択すれば母は幸せな時間を過ごし自分らしい人生になったのか、それとも施設介護で私より上手な介護サービスを受けることができて良かったのか、今でも考えれば考えるほどわからなくなるときがあります。

私が親の介護を通じて出会った人の介護状況は、やっぱり様々で、100人いたら100通りの介護のスタイルがあるんだと思うところです。
そして何よりも人の人生を預かるような介護をするには、「覚悟」が必要なのかもしれません。
私は、その覚悟という名のつくものを現在持ち合わせているのかよくわかりませんが、若い時よりも多くの経験をしている50代の方が自分の体の衰えや体力のなさなど実際に経験し共感できることがあり覚悟というよりも選択肢が増えたのかもしれません。

息子さんはお母さんとのコミュニケーションを取り、お母さんの気持ちとご自身の気持ちの折り合うところで選択しているのだと思いますが、息子さんの気持ちが人柄と共にとても伝わります。



5.介護を続けるために大切なこと


施設入所と在宅介護、どちらが正解とかはないですが、自分の収入の確保、自分の健康維持が大前提ですよね。

どちらの選択にもメリット・デメリットがあり、何が正解かは一概には言えません。
しかし、介護を続けるためには、介護する側の健康と経済的安定が不可欠になってきます。

介護をする人が倒れてしまえば、結果的に介護される人も困ることになります。
自分を犠牲にしすぎず、バランスを取りながら介護を続けることが大切ですね。



6.介護の中に楽しみを見つける


沖縄へ行くと決まった時から、日々の生活に活気が戻り、楽しくなったこと。

介護の毎日は単調になりがちですが、小さな楽しみを見つけたり目標を持つことで気持ちが前向きになります。
特にお母様との一緒の旅行の時間やちょっとした外出など、お母様と共有することができる目標を持つことがとても上手な介護の姿勢だと感じます。

外出はお母様にとって刺激が多くリハビリ効果も高いと思います。
外出するには随所における配慮や準備が必要で毎日の介護に加えて大変な作業が発生しますが、達成感や思い出作りなどかけがえのない財産を手にすることができるのかもしれません。

私の場合、毎月の通院は母が今でもできることを確認するタイミングであり、母と過ごす時間であり、義務的というよりか前向きな楽しみ事になっています。
通院から施設に戻り母をベッドに移乗させるときに必ず
「今月も無事行けたー!」
と思うものです。

介護する側の心のリフレッシュにもつながります。
介護を続けるためには、「小さな達成感」「楽しみ」「活気」が必要不可欠なのです。



まとめ


在宅介護を続ける息子さんの言葉から、「介護の原動力」とは何かを考えました。

  • すべては自分次第。ポジティブな気持ちが介護の力になる。

  • 後悔のないように、今できることを精一杯する。

  • 忙しくても自分の時間を確保する工夫が必要。

  • 介護される側の希望を尊重しながら、無理のない形を模索する。

  • 介護する側の健康や収入の安定が、持続可能な介護につながる。

  • 小さな楽しみを見つけ、日々の生活に活気を取り戻す。

介護は決して簡単ではありません。
悩むことも多くあります。
でもポジティブな姿勢と工夫次第で、「納得できる」「後悔の少ない」ものにすることができるときもあります。

介護のカタチはそれぞれ。
自分なりの納得のいく介護のカタチを見つけていくことが大事だと感じます。

お母様を在宅介護されている息子さんの言葉から「介護の原動力」を学びとしたいと思います。

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