80歳超えご夫婦の散歩姿から学ぶ「介護におけるおしゃれへの心配り」




50代からの|80歳超えご夫婦の散歩姿から学ぶ「介護におけるおしゃれへの心配り」

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施設に預けている奥様のお部屋を毎日のように訪れて奥様をお散歩に連れていかれる旦那さんの姿を見かけます。

奥様の介護歴10年超え。
様々な病歴を経て奥様の介護を献身的にしていらっしゃる旦那さん。
奥様はお話をすることはできない状態ですが、旦那さんは奥様をよく見て様々な反応を見つけてコミュニケーションを取られています。

今日も「自然なお通じのために散歩をしています。揺れやガタガタで刺激を与えて、たまにこうやって車いすをするんです。」
と車いすを上手に揺らします。

旦那さんの笑顔もさることながら、奥様の幸せそうな穏やかなお顔から、二人の長い人生における信頼があるのかなと思う次第。

介護というと、日々の生活の補助やリハビリだけに意識が向きがちですが、実は「おしゃれへの心配り」というもまた大切な要素のひとつです。

その奥様の姿が、目を引くほどにいつも美しく整えられているのです。
奥様のお顔立ちも美しいのですが、それだけではなくて、顔には目ヤニも鼻のゴミも唇の乾燥もなく、服装もオシャレな服に包まれているからこそ美しさが倍増しているのだと思います。

これは旦那さんの配慮に違いない。

この旦那さんの姿勢から、学ぶことがあります。



1.おしゃれへの配慮は尊厳を守ること

旦那さんは奥様の身だしなみに気を配ることで、奥様の「自分らしさ」を大切にしているのだと思います。
たとえ会話ができなくても、たとえ眠っている時間が多かったとしても、奥様が「美しくいたい」「おしゃれでいたい」という気持ちを尊重し、整えることに気を配ることは介護を受ける側の尊厳を守り、相手を大事にしている思いやりの証なのだと思います。

2.おしゃれは心のケアにきっとつながる


身だしなみが整うことは、単に見た目の問題ではありません。
人は「自分がきれいにしてもらっている」と感じることで、気持ちが安らぎ、穏やかな時間を過ごすことができるのだと思います。

奥様がオシャレな服を身にまとい、顔が清潔に保たれているのは、旦那さんの奥さんへの「心のケア」なのかもしれません。

「どうせ寝たきりだから」「外出しないから」と身だしなみをおろそかにするのではなく、「きれいに整えることで、その人の尊厳を守っていること」が自然に伝わり満たされた気持ちに繋がる効果があると思います。



3.介護する側の心の余裕が生むもの「おしゃれ」


毎日のように、奥様のおしゃれな身だしなみにまで気を配るのは旦那さんにとって簡単なことではありません。
それでも、奥様を美しく整え、オシャレな服を用意する旦那さんの姿勢からは、彼自身の心の余裕や愛情の深さを感じます。

介護する側の心に余裕があると、より良いケアができるもの。
自分自身の時間をどう使うのか、高齢者の人生豊富な経験値がこうした細やかな気配りにつながるのかもしれません。



4.ご夫婦の姿を通して学ぶ「介護のカタチ」


この旦那さんのように、細部にまで心を配る姿勢は、学ぶべき点があります。

「ただ生きる」ことを支えるのではなく、ちょっとプラスして「その人らしく生きる」ことを支える。

それが、介護の理想なのかもしれません。
愛情や思いやりが込められることで、単なる「世話」ではなく「人としての関わり」に変わるのかもしれません。



まとめ


「奥様の身だしなみを整え、オシャレな気持ちを忘れないでサポートする」旦那さんの姿から、介護とは単に生活の補助をするだけではなく、その人らしさを守るためのものであることを改めて実感します。

清潔さを保つこと、おしゃれを大切にすることは、介護を受ける側の心にまで届いていると奥様の様子を見て感じます。

お二人の姿を見た私もほんわかした気持ちになりました。

旦那さんは細やかな心配りを忘れず、相手の尊厳を大切にすることで、二人の穏やかな時間を手に入れることを選ばれているのかもしれません。

高齢化社会において介護は様々なカタチがあります。
そしてその介護には正解はなくどんなカタチにしても事情にあった介護が存在しています。
旦那さんは施設介護という選択肢を取り、生活のプラスアルファ部分を大事にしているのかもしれません。

旦那さんのイキイキと楽しそうな散歩姿と奥様のきれいに整えられた姿を見るとこちらまで自然と笑顔になってしまいます。
機嫌って周りの人に伝わるものなのですね。
二人の姿から介護における「おしゃれへの心配り」を学びとしたいと思います。

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